みらくる的考察_腰痛 Vol.3

2019-11-10

三つ目は、腰以外に原因がある腰痛です。

5、6年前に報道されましたが、「腰痛の85%が原因不明の腰痛である」
と日本整形外科学会と腰痛学会が発表しました。

この治療の際には、認知行動療法(ストレスを軽減するために、ものの考え方を
変えるようにする療法)などの精神医学療法が有効だとしています。

つまり、整形外科に行って原因がわからない腰痛の場合、心療内科や精神科が
最終窓口になるということです。

この報道を見た時、何を無責任なことを言っているんだと非常に腹が立った
ことを覚えています。

だって、整形外科に行って痛みが取れない患者さんてかなりの数いると思い
ません?

それがみんな「メンタルが問題だからうちでは診られません」といって、整形
外科の先生は逃げることができるんですよ。

ただでさえ、メンタル系の患者さんが増えてきているのに、これ以上増やして
どうするの?

と、率直に感じました。

前述した、「その症状が診断通りだったとしたら」の意味がこれでわかりました
よね?

85%もの腰痛の原因がわからないのに、そのほとんど全てに病名がついて
いたということは、いい加減な診断をしていたということになりませんか?

本当に無責任だと思います。

元々当院では、患者さんが「お医者さんにヘルニアと言われました」とか
「狭窄症と言われました」とか言ってきても参考程度にしかしていませんでした。

ですから、「病院で出る診断の「ずれ」は、一体何なんだろう?」と、いつも
思っていたので、この記事を見た時に合点がいったのも覚えています。


さて、MSTではこの分類の腰痛の場合、まず股関節に着目します。
そして、股関節を良くすると半分以上の患者さんはこれで楽になります。

その外には内臓等の疾患からくるものもありますが、これは直接的な
施術ではなく、体を根本的に改善させる施術で対応します。

そして、体が元気になってくると腰痛も軽減していきます。

当然、病院での診断・治療を併用していくケースが多いです。

更にそれ以外の箇所の場合は、其々に合わせて施術をして腰痛を
解消していきます。


以上が分類Ⅲの説明です。


次が最後です。