症例_股関節痛_60代女性

2025-06-04

股関節が痛いと見えられた60代女性のFさん。
保育士さんです。

痛み出したのは半年程前の事。
乳幼児のクラスを受け持つことになってから3か月ほど過ぎてからの事です。

立ったり座ったりとする度に股関節回りが痛くなってきました。

そのうちに鼠径部の痛みで股関節の稼働がだんだんと狭くなっていき、夜寝ていても
痛み出すようになってしまいました。

そうして病院へ行くと「変形性股関節症」と言われたそうです。
その後、リハビリをするも特段の改善は見られず、当院へ来るという運びとなりました。

お仕事は現在も続けているそうで、周りにサポートをお願いしながらという状況です。

早速施術開始。

まず股関節の可動域が極端に狭くなっています。
左もあるのですが右が特に悪く比率は10:5くらいです。

股関節回りの緊張を解いていき、可動域をつけていきます。
痛みが出ないよう注意を図りながらやっていきます。

殿筋回り、特に梨状筋を緩めていきます。
初回はここまで。

その間25分ほど。

初回終了後のFさんの感想は「少し軽くなったかな・・・?痛みはそれほど
変わらない感じ。可動域は少し広がった気がする。」と言ったものでした。

それから施術を重ね1か月後。

可動域は拡がっているものの、まだまだと言った感じです。
痛みも減っていますが、仕事終わりの頃には結構な痛みが出ています。

それでも、当初よりは良くなってきているのを実感できているようで、「これで良く
なれる。」と期待感を持てて喜んでくれています。

本当はお仕事の量をセーブしてほしいのですが、良くなった分だけ動いてしまうようで
私が想定している回復曲線には届いていません。

そのことは本人も自覚していて、仕方がないと理解してくれています。

それから施術を重ね2か月後。
初回来院時から3か月。

股関節の外転の可動域は全開になりました。
内転の可動域はあと20%程と言った感じです。

施術後は痛みは取れるのですが、翌来院時には戻ってしまうという状態が
続いています。

それからさらに3か月は、施術間隔が2週間に一度のペースにまで下がって
しまったことで回復状態も鈍化してしまいました。

それでも、底上げ感はあるのでその施術間隔を維持していきました。

その結果、内転の可動域の狭さはまだ残っているものの施術後の反応は早くなり、
痛みもすぐに消えるようになってきました。

お仕事中の制限も減り、痛みもそれほど感じなくなっているまでに回復しています。

特に、お仕事終わりの夕方以降の痛みが当初の頃とは格段の違いがあり、そのこと
だけでも楽に過ごせていると大変喜んでくれています。

それからの3か月は4週間に一度のペースまで施術間隔をあけることに。
この時の適正な施術間隔は2週間でした。

ただし、本人の希望もあり4週間に一度という事になりました。

その後の経過はやはり回復曲線は想定よりも下回りましたが、それでも底上げ感が
あったのでそのペースを維持しました。

そうして初来院から1年を過ぎた頃、すべての症状が安定し回復したのです。

もちろん、負担を大幅にかけすぎることはまだ不安がありますが、ほかの保育士さんと
同等に働いても痛みは出なくなりました。

Fさんの場合、お仕事を休んだり大幅に仕事量をセーブできればここまでかかることは
なかったと思います。

しかし、私生活上での変化を極力減らした中でもこのように最後まで回復できたのは
Fさんにとってバランスとしてよかったのでしょう。

Fさんは、「先生のおかげで普通の生活に戻ることができました。最初の頃はこのままだったら
どうしようと不安でいっぱいでしたが、その不安もみらくるさんに来てからは無くなって、良くなって
いく自信も持つことができました。本当にありがとうございます。」と言って喜んでくれました。 

今後はメンテナンスとして月一回のペースで通われます。


良かった、良かった (笑)