少年スポーツにおける体のケアについて

2019-07-30

今回、立て続けにバスケ少年を診る機会がありましたが、いずれも限られた
期間内での改善を望まれていました。

幸いにも皆さん、満足がいく結果を得られましたが、デットラインがある切羽詰まった 状態で来られるのはあまりお勧めしません。

余裕をもって早めにご相談いただいたほうが、より負担の少ない改善が見込めます。

特に学生スポーツでは最終学年の公式戦に万全の状態で出られるように、
その前年に体を整えておくことをお勧めします。

そうすれば、痛みのない万全な状態で体を鍛えられ、よりハイ・パフォーマンスを 出せる体を造る事ができます。

僕が子供たちに良く言う言葉があります。

「仲間との競争だから、今、練習を休めないのもわかる。
でも、このままだと痛みを抱えながら、ごまかしながら練習することになるでしょう?

そうすると、君のパフォーマンスは100%出せない状態で仲間と競争していくことに なるよね?

それよりも、1、2か月しっかりと治療して100%出せる状態にしてから競走したほうが、 勝てる可能性は高くならないかい?

そして、そのほうが、ずっとうまくなると思うよ。」と。

でも、子供たちの選択はほとんどが前者です。
そこには、今問題になっている学生スポーツの指導方針が関係してきます。

やはり、練習を休んでしまうとその事で指導者の印象が悪くなり、レギュラーを
逃がしてしまうと恐れているのです。

行き過ぎた過保護には賛同できませんが、少なくともけがを隠さなければならない 雰囲気があるような環境は絶対に賛同できません。

各指導者は子供たちのそういった恐れを取り除いてやらなければいけないと思います。

これからの少年スポーツは、その辺のケアができるようになることが声高に叫ばれる ようになっていくでしょう。

僕個人的には、その方向に振れることは必要だと思っていますが、それも振れすぎて しまうとそれはそれでまた違うと思っています。

何事もバランスですね。

もし、指導者の方でこの文章をお読みになる方がいましたら、ぜひ一考いただければ と思います。

有望であろうがなかろうが、すべての子供たちには可能性があります。
その可能性を摘まないためにも体のケアについても指導してください。

昔よりはできているのは分かります。
チームによっては専属のトレーナーがいるのも知っています。

ですが、痛みを抱えながら我慢しながらプレイしている子供たちが後を
絶たないではないですか。

その辺をしっかりっと考慮してチーム作りをしていただければと思います。
中々良くならない体のけがについての相談は、いつでも「みらくる」が受けますから。

長々と書きましたが、結局これが言いたかったんですけどね (笑)