【コラム笑門来福】脳の誤認識
2024-07-22
膝痛で見えられている60代後半の女性Yさん。
膝はすっかり良くなりました。
日常の生活での体全体の状態はいい状態を10としたら10との事。
よほど調子がいいようです。
このままいけば施術間隔をさらに開けることができそうです。
今は、2週間に一度になったばかり。
もう少しこのまま行きたいところですが、Yさんの状態を聞くと3週間に
間隔をあけるトライはできそうです。
それを踏まえて施術です。
下半身は全く問題ありません。
腰部・背部も同様です。
ところが、肩回りに入ると様子が一変します。
肩甲骨、肩、首の状態が明らかに良くありません。
悪さレベルを10段階で表すとそれぞれ7以上の状態です。
右の肩甲骨に至っては10段階でニア10です。
ですがYさん、肩こり感を全く感じていません。
各々に圧を加えても全く凝った感じがないというのです。
こういった方はたまにいます。
当院ではこれを「脳の誤認識」と言っています。
状態は非常に悪いのに全く自覚がなく、刺激を入れても何ら反応を示さない
状態です。
これは、状態が悪すぎて脳の方で凝っている信号をシャットダウンしていることで
発生するとMST(みらくる整体術)では考えています。
脳に異常があるから起こっているわけではなく、もちろん認知症等とは全く関係
ありません。
こういた状態をよくする方法は、体を整えることです。
そうすれば、実際の体の状況を脳が認識し始めます。
ですから体の状態が良くなっていくと肩が凝り始めます。
実際には肩が凝り始めるのではなく、凝っていた肩を認識し始めるのです。
Yさんの場合もこの状態と思われます。
残念ながら3週間の施術間隔は今の状態では難しいことをお話しし、適正な
施術間隔は一週間である事、二週間の施術間隔はトライできるが調子が下がる
ようであれば適正な施術間隔に合わせる事をお話ししました。
Yさんは、せっかく二週間にしたので少しがんばってみたい、ということなのでご希望
に沿う形を取りました。
さて、この先はどうなるのかは続報をお待ちください。
僕の予想は、多分大丈夫だと思います。