症例_ぎっくり腰_60代男性_Vol.1

2020-02-28

ぎっくり腰で見えられた60代男性のKさん。
一週間ほど前に朝の洗顔時に「ギクッ」と来ました。

少し様子を見ていたものの痛みが抜けないとの事で当院へ。

来院時の状況は、何をしていても痛みがあるものの、一人で
歩くことはできていました。

ぎっくり腰は、当院では3~5回の施術で卒業する方が多いです。

程度の違いはありますが、とりあえず患者さんが納得のできる状態は
出来上がります。

初回施術後。
来院時より楽な状態が出来上がりました。

左足を踏み込んだ状態での腰の痛みがはっきりしてきました。
初日はここまで。

ただし、初回の検査後に慢性的な腰痛もあり、その痛みも併発している
事がわかりました。

以前、腰痛の解説でお話しましたが、弛緩性と緊張性の腰痛を
併発させていました。
(2019.11.3の新着情報をご確認ください。)

そのため、ぎっくり腰を良くする施術をすると緊張性の腰痛に
悪影響を及ぼしてしまいます。

Kさんの場合、ぎっくり腰で痛めた痛みは改善していくものの、
元からあった腰痛は多少痛みが強くなるケースがあるのです。

Kさんのぎっくり腰の具体的な症状は、朝の洗顔時での痛み、歩行時での
強い痛み、動作し始めの痛み、寝返り時の痛み等です。

これらの痛みは左の腰に強く出ています。

それに対し、元々あった腰痛は右の腰からお尻周りにかけて出ていた
ようです。

来院時はどちらにも痛みはあったのですが、左側がより強く痛い状態でした。

このように併発している腰痛は、まず痛みが強く出ているサイドの腰痛を
取っていきます。

Kさんの場合はぎっくり腰からです。

そして、ぎっくり腰を改善させていく際、もともとあった腰の痛みが気に
なりだします。

すると、ぎっくり腰は良くなっていっても慢性的な腰痛が減らないので、良くなって
行ってることが実感できません。

ですから、同じ腰の痛みでもしっかりと区別してもらうようにお話しました。

この事ができないと、ぎっくり腰が良くなっていても慢性的な腰痛が残るので、
まだ腰が痛いと思い違いをしてしまうからです。

最初の3回から5回はぎっくり腰対応の施術をする事。
ぎっくり腰の痛みが良くなったらその後に慢性的な腰痛にアプローチを開始する事。

以上の事をKさんに確認して今後の施術に入る事としました。

そして2回目以降、徐々に改善し5回目の施術終了。

その結果は・・・。